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 特別版 土壌&植物

鳥類 絶滅危惧IA類(CR)

カンムリワシ

 

 

 

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採取地別標本

鳥類

絶滅危惧IA類(CR)

カンムリワシ

八重山諸島に生息する大型の猛禽類で、水田など湿地帯をともなう林縁部を主な生息環境とする。推定個体数は約200羽で、繁殖については断片的な情報しかない。主な採餌環境である湿地や水田が畑や牧場などに変わり、生息環境が悪化しつつある。

 

全長約55cm、翼長はオスが338mm、メスが375mm、体重については記載がない。成鳥は額、頭上、後頭の羽が黒色で白斑があり、長い冠羽になっている。顔、背、翼の上面は褐色で、雨覆羽には白色の斑がある。喉と腹は褐色で、暗色の横縞と白色の横縞と斑がある。尾は褐色で、先端と中央に幅の広い黒褐色の帯がある。目の周囲、上嘴の付け根、脚は黄色である。

種カンムリワシ(Spilornis cheela)は、インドから中国南部、インドシナ半島、マレー半島、スリランカ、ジャワ、中国(台湾)、八重山諸島などのアジア大陸南部とその周辺の島々に分布し、21亜種に分けられる。本亜種は分布の北限にあたる八重山諸島に生息する日本固有の亜種である。

 

生息が記録されている環境は、水田周辺、休耕田、放牧地など湿地や草地をともなう樹林地やマングローブ林で、まれに砂泥質の海岸でも見られる。西表島、石垣島ともに林縁と水田、休耕田での出現頻度が高く、主要な生息環境は隣接して森林を持つ水田地域と言える。森林内部では観察されることがほとんどなく、採餌習性からも生息しないと考えられるが、調査事例も少ないので断言することはできない。

環境省 レッドデータブック”カンムリワシ” より引用

 

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