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 特別版 土壌&植物

鳥類 準絶滅危惧 (NT)

ハイタカ

 

採取地別標本

鳥類

準絶滅危惧

(NT)

ハイタカ

種ハイタカ(Accipiter nisus)は、全長オス32cm、メス39cmのハトほどの大きさの猛禽類で、ユーラシア大陸に広く分布する。本亜種は主に本州中部以北で繁殖するが、四国でも通年生息しているという報告があり、繁殖している可能性が高い。冬期は全国で見られる。本州では標高700~2,500mの山地の針葉樹に枝で浅い椀型の巣を作り、4~5卵を産む。雛は32~34日で孵化し、30日前後で巣立つ。抱卵・育雛期はオスが小型の鳥類を捕食して、巣にいるメスに渡す。雛に食物を与えるのはメスの役目である。体重はオスが約150g、メスが約300gで、雌雄の差が大きいタカである。体色にも性差が見られる。成鳥のオスは上面が暗い青灰色で、腹部や胸部には白地にオレンジ色の細い横斑がある。メスは上面が灰色を帯びた暗褐色で、腹部や胸部には白地に暗褐色の横斑がある。

 

個体数に関しては、過去も現在もデータがないので、個体数の動向は不明である。秋の渡りの中心は10~11月で、北海道の室蘭では10月の中旬、本州中部の伊良湖崎では11月の初旬にピークを迎える。森林伐採、自然林の減少、殺虫剤の散布などによって汚染された小鳥類を捕食して起こる二次的汚染は、本亜種の生息にきわめて悪い影響を及ぼすと考えられるので、個体数や生息状況に関する調査を早急に行うことが必要である。

 

環境省 レッドデータブック ”ハイタカ” より引用

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