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 特別版 土壌&植物

魚類 絶滅危惧(CR)

アリアケシラウオ

 

 

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採取地別標本

魚類

絶滅危惧(CR)

アリアケシラウオ

日本においてアリアケシラウオは有明海にのみ分布し、他地方からの記録はない。国外では朝鮮半島、台湾を含む中国に分布する。全長170mmに達し、わが国のシラウオ科中もっとも大きい。繁殖期は10~11月で主に筑後川に遡上して感潮域で産卵する。本種の稚魚が秋にこの川で採れるが、その後の生態や生活史に関する知見は断片的でよくわからない。高級魚として取り引きされ漁期は7~9月であった。しげ網でエツ(Coilia nasus)、コノシロ(Konosirus punctatus)やエビ類などと混獲されたが、近年は漁業の対象にはなっていない。本種の生活史、資源や環境などについて早急な調査を要する。

 

 

全長170mmに達し、日本でもっとも大きくなるシラウオ科の1種である。背鰭鰭条数11~13、臀鰭鰭条数26~32、脊椎骨数72~76、鰓耙数8~14。体は伸長しよく側扁する。頭部は強く縦扁し吻が鋭い。上顎は下顎よりも長いが、その後端は眼の前縁下に達しない。両顎、下顎前縫合突起と口蓋骨は歯を持つ。幽門垂がない。鰾は細長く、消化管とつながる。体はほぼ無色透明で、死後、白くなる。オスの成魚には臀鰭の基部に鱗が20~25存在する。他の日本産シラウオ科魚類とは、筋節数と背鰭の位置が異なる。

 

 

 

環境省 レッドデータブック”アリアケヒメシラウオ” より引用

 

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